阿蘇草原の野焼き支援ボランティアに当社社員が参加

2022年06月06日

 

2022年3月19日、熊本県阿蘇市にて、当社社員が草原野焼き支援ボランティアに参加しました。

阿蘇の草原では野草地の荒廃や減少などにより、地下水を蓄える保水機能の低下、草原景観の劣化、生物多様性への影響をもたらすリスク対策として、草原再生への取り組みが推進されていますが、地元組合員の高齢化による野焼きの担い手不足が大きな課題となっています。

当社は2011年より、阿蘇の草原環境の保全・再生に向けて活動する「阿蘇草原再生協議会(阿蘇市 高橋佳孝会長)」に対し、継続して活動資金の寄付や野焼きボランティアへの社員による参加を行っており、今回のボランティア活動もこの取り組みの一環となります。

野焼きボランティアの主な役割は、野焼きの火が森林などに燃え広がらないよう消化することですが、火を扱う作業のため、初心者でも安心して参加できるよう事前に講習会が行われています。
今回の参加者は、今年2月に行われた初心者研修会を受講し、阿蘇草原の役割や野焼きの必要性、ボランティアの役割といった座学を学び、ジェットシューターと呼ばれる消火器具の体験や残り火を叩いて消化する「火消し棒」の制作などを行いました。

 
<3/19 野焼き当日>

今回参加した社員は全員が初めての野焼きでしたが、地元の牧野組合の方やボランティアリーダーの指示のもと、他のボランティアのみなさんと一緒に研修で学んだ注意事項をしっかり守りながら、無事火消しの役割を果たすことができました。
 

 

想像を超える火柱や草原の規模の大きさに驚きつつも、こうした取り組みが日本一の草原を守ることに繋がっていることを実感できる一日となりました。

作業終了後、数週間前にすでに野焼きを終えた草原に足を運んだところ、焼け跡からキスミレが花を咲かせていました。こうしてまた、多様な植物の命が今年も育まれていくのだろうとしみじみと感じ、嬉しくなりました。

 

<阿蘇草原応援企業サポーターに認定>
当社が、長年阿蘇の草原維持に対して支援や活動を行っていることを評価いただき、熊本県が2021年11月に阿蘇の草原維持活動に積極的な企業・団体を支援し、新たな担い手や財源を確保することを目的に創設した、「阿蘇草原応援企業サポーター認証制度」の初回認定企業に当社も選ばれました。認定式は熊本県庁にて行われ、当社を含む初回認定企業16社に対して、熊本県知事より認定証の交付が行われました。

 

 

今後も阿蘇の草原維持活動を支援し、草原保水機能、草原景観維持のほか、ハナシノブやオオルリシジミを始めとする絶滅危惧種を含む希少な動植物保護にも寄与していきます。