- 200%:水源涵養率。工場近辺の水源流域に注力
- 30% by 2030:使用量削減
私たちの取り組み
私たちは、かけがえのない「水」を使用しビジネスを行う企業として、「2030年までに水使用量30%削減」および「2025年まで水源涵養率200%維持」の目標を掲げて水資源保護を推進しています。
工場では自然の恵みである水をムダにすることがないように、製品を製造するために使う水の量を厳しく管理し、製造プロセスや工場設備を常に見直し改善につなげています。2019年は、製品1ℓを製造する際に使用した水(WUR:Water Use Ratio)は3.26ℓ/ℓと前年より0.07ℓ/ℓ削減しました。また、製品の製造に使用した水と同等量の水を自然に還す取り組みを進め、水源エリアで持続的に水を育み蓄える力を持ち続けていけるよう、地域、専門家の方々と協力して水資源保護に努めています。2019年の水源涵養率は、322%(前年+45%)を達成しました。
コカ・コーラシステムでは、工場で使用する源水を保護するために日本コカ・コーラが定める源水保護ガイドラインに沿って定期的に源水の脆弱性を評価し、源水保護計画を策定しています。そして同計画のもと、製造過程における水使用量の削減(Reduce)、製造過程で使用する水の再利用(Recycle)、水源域の水源涵養(Replenish)を軸とした活動を展開しています。
私たちの工場では、「製造に使用した水」と「製品に使用した水」の大きく2つに分類しています。「製造に使用した水」は、製造工程において洗浄水や冷却水として使用した後に回収・処理を行い、循環利用します。その後、適正に処理した上で河川へ放流します。一方「製品に使用した水」は、植林、間伐、水田湛水、草原再生といった水源の保全活動を通じて水源涵養の能力を高め、豊富な地下水を育むことで自然へ還元しています。
※2019年末現在
熊本工場、白州工場では、薬剤を使用しない電子線殺菌を行うEB(Electron Beam)滅菌システムを採用し、従来に比べて水使用量の削減を実現しました。新ラインへの投資を行うなど、積極的に最新技術を導入することで、水使用量の削減に取り組んでいます。また、システムを活用した水使用量のデータ管理/分析による改善も日々行っています。
2019年4月、明石工場の水源域では初めて、兵庫県をはじめとする地域のみなさまと約655haの森林において「森林保全に関する協定」を締結し、10年間にわたる水源保全活動を開始しました。今後も、全工場の水源域で水源保全に関する協定の締結を進め、地下水を育む活動を継続・拡大していきます。
この活動によって育まれた「水」は、長い年月を経て地下水となり、河川を通じて工場へ届き、製品の製造に使用する「水」として使用されます。
製造工場 | 協定水源地域 | 協定先 |
---|---|---|
蔵王工場 | 宮城県蔵王町 | 蔵王町、白石蔵王森林組合、円田生産森林組合 |
埼玉工場/岩槻工場 | 群馬県利根郡片品村 | 日本製紙株式会社、丸沼高原リゾート |
茨城工場 | 茨城県石岡市 | 石岡市、つくばね森林組合 |
海老名工場 | 神奈川県厚木市 | 神奈川県、厚木市、厚木市森林組合、神奈川県県央地域県政総合センター、 神奈川県相模川左岸土地改良区 |
東海工場 | 岐阜県恵那市 | 岐阜県、恵那市、中野方地域協議会、坂折棚田保存会 |
京都工場 | 京都府綴喜郡宇治田原町 | 公益社団法人京都モデルフォレスト協会、宇治田原町、京都府、 立川生産森林組合、宇治田原町森林組合 |
明石工場 | 兵庫県丹波篠山市 | 兵庫県、公益社団法人兵庫県緑化推進協会、丹波篠山市、 丹波篠山市畑財産区、公益財団法人兵庫丹波の森協会、兵庫県森林組合連合会 |
大山工場 | 鳥取県西伯郡伯耆町 | 鳥取県、伯耆町、鳥取日野森林組合、金屋谷地区 |
広島工場 | 広島県三原市 | 広島県、三原市、尾三地方森林組合 |
小松工場 | 愛媛県西条市 | いしづち森林組合 |
鳥栖工場/基山工場 | 佐賀県鳥栖市 | 九州森林管理局 |
佐賀県、鳥栖市、佐賀東部森林組合 | ||
佐賀県三養基郡基山町 | 佐賀県、基山町、佐賀東部森林組合 | |
熊本工場 | 熊本県阿蘇市 | 阿蘇市、公益財団法人阿蘇グリーンストック、水循環型営農推進協議会 |
えびの工場 | 宮崎県えびの市 | 宮崎県、西諸地区森林組合、麓共有林 |
●2020年7月、白州工場の水源域のひとつである「山梨県」と初めて水源保全に関する協定を締結しました。
CCBJIは、7月9日、山梨県と同県の水・森林資源の保全と有効活用を目的とした、「育水の推進等に関する連携協定」(以下、「本協定」)を締結しました。
本協定に基づき当社と山梨県は、同県が取り組む「育水」(健全な水循環を保全する取り組み)の推進や情報発信を中心に、山梨県の水・森林資源の保全と有効活用に関する様々なことに取り組みます。また、本協定内の細部事項として締結した「育水の推進等に向けた森林の保全に関する協定」により、当社白州工場の水源域である雨乞岳を頂上とする流川・加久保沢川流域の県有林の区域「コカ・コーラ ボトラーズジャパン水源の森 はくしゅう」(282ヘクタール)を活動エリアとし、同エリアを始めとする山梨県有林における森林管理(間伐、獣害防除、森林作業道の整備)に対する支援にも取り組みます。
「い・ろ・は・す」は売り上げの一部を、日本各地に広がる森林の保全活動に寄付しています。
森は、大切な水のゆりかご。豊かな森林を守りぬくこと、それは、美味しい水を未来の世代へと引き継ぐことを意味します。
製造工場 | 水源域 | 団体名 |
---|---|---|
蔵王工場 | 宮城県 | 白石蔵王森林組合 |
埼玉工場/岩槻工場 | 群馬県 | 特定非営利法人利根川源流森林整備隊 |
多摩工場 | 東京都 | (公財)東京都農林水産振興財団花粉の少ない森づくり |
海老名工場 | 神奈川県 | 厚木市森林組合 |
茨城工場 | 茨城県 | つくばね森林組合 |
白州工場 | 山梨県 | 北杜市 |
東海工場 | 岐阜県 | 恵那中野方水源の森実行委員会 |
製造工場 | 水源域 | 団体名 |
---|---|---|
京都工場 | 京都府 | 宇治田原町森林組合 |
明石工場 | 兵庫県 | 兵庫県森林組合連合会 |
大山工場 | 鳥取県 | 鳥取日野森林組合 |
広島工場 2020年6月竣工 |
広島県 | 尾三地方森林組合 |
小松工場 | 愛媛県 | いしづち森林組合 |
鳥栖工場/基山工場 | 佐賀県 | 佐賀東部森林組合 |
熊本工場 | 熊本県 | (公財)阿蘇グリーンストック |
えびの工場 | 宮崎県 | 西諸地区森林組合 |
コカ・コーラ ボトラーズジャパンのすべての工場では、工場の水源エリアを特定し、水量や水質などに問題ないか科学的に調査しています。さらに水源エリアで持続的に水を育み蓄える力を持ち続けていけるよう、地域、専門家の方々と協力して水資源保護につとめています。
工場では自然の恵みである水をムダにすることがないように、製品を製造するために使う水の量を厳しく管理。
毎年、少しでも使う水の量を減らしていけるよう、製造プロセスや工場設備を常に見直し改善に繋げています。
汲み上げた水に異変はないか。工場では日々水質を念入りにチェック。
安全な製品づくりの基本である原材料としての水の管理に取り組んでいます。
また、コカ・コーラシステムの基準に適した水質を維持するための活動として、工場周辺の環境に配慮しています。
洗浄用の水や加熱用の水。製品の中身以外にもさまざまな工程で水は使われます。
一度洗浄などに使われた水は、特別な機械を使ってもう一度真水に戻し、工場での清掃用の水などに再利用します。そうすることで全体平均28%の水をリユースすることに成功し、無駄に水を使用することのないように努めています。
製造工程において洗浄水や冷却水として使用した後に回収・処理を行い、循環利用します。
その後、適正に処理した上で河川へ放流します。
コカ・コーラシステムでは、環境負荷の削減と事業の成長を両立させることが企業における持続的成長の基本要件であるとの考えのもと、取り組みを推進しています。2020年を目標年とする製品のカーボンフットプリント(製品ライフサイクルの中で排出する CO2の量)に関する目標達成を目指して、調達部門、製造部門、物流・輸送部門、販売部門までを網羅した事業全体での CO2排出量削減の施策に取り組んでいます。
また、廃棄物管理やリサイクルの推進はもちろんのこと、オフィスや製造工場、セールスセンターなどすべての事業拠点において法令遵守と環境負荷低減を目標に掲げ、ISO14001の運用を行っています。
気候変動の緩和は、私たちが事業活動を行うにあたり、考慮すべき重要な課題です。CO2に代表される温室効果ガス排出量を「見える化」することによって、多くのステークホルダーとともに、温室効果ガスの排出実態および対策進捗状況などを把握・共有し、削減につなげていきます。
各工場では、機械効率の改善、生産性改善および歩留まり改善を軸としたエネルギー効率アップにつながる種々のプロジェクトを全工場横断で展開しています。また、ひとつのエネルギー源から電力と熱を同時に生み出すことができるコージェネレーションシステムの導入や、水蒸気を生成するボイラー設備の燃料を化石燃料から天然ガスへ転換するといった施策を進め、製造工程から発生する温室効果ガス排出量および化石燃料使用量の削減に努めています。
工場間や倉庫間の拠点間輸送については、車両の大型化による積載率の改善に向けた取り組みを加速させるとともに、モーダルシフトの取り組みも継続的に実施することで、輸送の効率化を進めています。
また、お得意さまへの配送ルートの効率化やエコドライブの徹底、電気自動車やハイブリッド車など低燃費車両への入替促進、営業車両の小型化などを通じ、グループ全体で温室効果ガス排出量の削減を図っています。
市販されているPETボトルの原型は「プリフォーム」と呼ばれるPETボトルで、容積が小さいため一度に多量を運ぶことができます。
これにより燃料使用量を削減することができ、窒素酸化物や二酸化炭素の排出を大幅に減らしています。
自動販売機、クーラー、ディスペンサーといった販売機器の消費電力量削減やCO2 排出量削減に向けて機材の開発・導入を継続的に進めています。
2013年から展開している「ピークシフト自販機」は、日中に冷却用の電力を使わず夜間にシフトすることで、日中の消費電力を最大95%削減することが可能です。最長16時間もの間、冷却用の電力を完全に停止しても、24時間冷たい製品を提供できる省エネ仕様です。また、私たちが展開している機材において、製品冷却に使用される冷媒のノンフロン化計画を進めています。
ザ コカ・コーラ カンパニーは2018年に環境負荷軽減のため、World Without Waste ワールドウィズアウトウエイスト(廃棄物ゼロ社会)の実現をグローバル目標として掲げました。これを達成するために日本のコカ・コーラシステムは、同年1月に「容器の2030年ビジョン」を設定し、2019年7月にはこれを更新して従来の目標達成を前倒しする新たな目標を発表しました。 日本のコカ・コーラシステムでは、グローバル目標に基づき、容器由来の廃棄物の問題解決のため、「設計」「回収」「パートナー」の3つの柱からなる活動に取り組んでいます。
容器の原料や形状を
サスティナブルなものにしていくこと
「ボトルtoボトル」リサイクルの推進
販売した自社製品と
同等量の容器を回収&リサイクル
政府、自治体、飲料業界、地域社会との
協働を通じ、より着実な容器回収・
リサイクルスキームの構築と維持
コカ・コーラ社がグローバルで掲げている「廃棄物ゼロ社会(World Without Waste)」を実現するべく、使用済みのPETボトルを製品のPETボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」リサイクル活動に取り組んでいます。この「ボトルtoボトル」リサイクルは、環境負荷の少ないPETボトルの製造が可能です。
日本のコカ・コーラシステムでつくられている全PETボトルのうち、リサイクルPET樹脂の使用率は、2018年の段階で約17%。「容器の2030ビジョン」においては、この割合を徐々に高め、2030年までに90%にするという目標を定めています。「い・ろ・は・す 天然水」に100%リサイクルPETボトルを導入したことで、理想とする「廃棄物ゼロ社会」実現に向けて、大きく前進しました。
「い・ろ・は・す 天然水」は、これまで、ボトルの30%にリサイクルPET素材を使用していました。2020年3月には、パートナー企業の協力や、従来のリサイクルPET素材のボトルより透明度を高めるという難易度の高い技術を実現することで、ボトルの量産が可能となり、リサイクルPET素材を100%用いた、“100%リサイクルPETボトル”の「い・ろ・は・す 天然水」を国内最大規模※で導入することを実現しました。
※「い・ろ・は・す 天然水」の従来品555mlとの比較
年間でおよそ自動車(※1)4,000台分の重さに相当する、石油から新規に製造されるプラスチックの使用を大規模に削減(※2)
※1 一般的な小型自動車1台をおよそ1トンで換算した場合
※2 「い・ろ・は・す 天然水」の従来品555mlとの比較
PETボトル1本あたりのCO2排出量が一般的なPETボトル(※3)と比較して、CO2を49%削減
※3 石油由来100%のPETボトル
2020年4月に発売した「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」は、ラベルをなくすことにより、ラベルをはがす手間がなくなり、ゴミの分別も楽にすることができる製品です。容器には100%リサイクルPETボトルを採用し、環境に配慮した製品になっています。本製品は、ケース販売のみ(オンライン販売等)となっており、通常ラベルに記載している原材料名などの法定表示は外装ダンボールに記載することによりラベルレスボトルの販売が可能となりました。
さらにこのたび、2020年4月の「資源有効利用促進法」の省令一部改正に伴い、ラベルシールへの識別マーク表示を省略した“完全ラベルレス製品”を実現しました。省令改正は、廃棄物の削減(リユース)の促進、消費者のみなさまが識別マークを表示したラベルシールなどをはがし分別する手間を省くことを目的としており、より簡単で、楽に使用済みPETボトルをリサイクルに適した状態で資源回収に出すことができます。
コカ・コーラシステムでは、1970年代より有限資源の有効利用とプラスチック使用量削減のため、製品の容器包装軽量化に取り組んでいます。代表製品には、い・ろ・は・すの「ecoるボトルしぼる」や、つぶしやすさと注ぎやすさを両立した「ペコらくボトル」などの設計開発が挙げられます。さらに、私たちは製品1本あたりのPET樹脂の使用量を2030年までに2004年比で35%削減を目指しています。
※2010年以前、水の容器は500ml
※缶重量は、缶胴と缶蓋の重量で算出
コカ・コーラシステムでは、「環境にやさしく、使いやすく」という考えのもと、「サステナブル・パッケージ(持続可能な容器)」という世界共通のコンセプトで容器の開発、導入を進めています。飲んだあとにしぼりやすい「ecoるボトル しぼる」などの導入により、環境負荷低減と省エネの両立を図っています。
2020年7月、世界最大級のPET樹脂およびポリエステル繊維のメーカーである台湾の遠東新世紀株式会社とケミカルリサイクル(注1)による再生PET原料を使用したPETボトルの製品化に向けた共同プロジェクトを開始しました。本プロジェクトでは、当社一部販売エリアにおいて年内を目途に再生PET原料を使用したPETボトル製品の試験販売を目指し、数年後の商業化を視野に入れています。
注1: ケミカルリサイクルとは
回収された使用済みPETボトルを選別、粉砕、洗浄して異物を取り除いた後に、解重合を行うことによりPET樹脂の原料または中間原料まで分解、精製したものを重合して新たなPET樹脂とするものです。解重合にはエチレングリコール(EG)を加え、樹脂製造時の中間原料であるビス-2-ヒドロキシエチルテレフタレート(BHET)にまで戻します。これを精製した後、PETに再重合するというものです。ケミカルリサイクルの特徴は解重合/再重合の間に異物、異種材質が取り除かれ、バージン樹脂と同等に品質の高いPET樹脂に再生できることです。
(出典:PETボトルリサイクル推進協議会)
CCBJIでは、一般社団法人全国清涼飲料連合会が2018年11月に発表した2030年度までにPETボトルの100%有効利用を目指す「清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言」に賛同し、業界との協働の取り組みを進めています。
活動のひとつとして、2019年5月より容器のリサイクル推進や散乱発生防止を目的に、業界統一デザインの消費者啓発ステッカー20万枚以上を首都圏、東海、近畿など繁華街を中心としたエリアの自動販売機専用空容器リサイクルボックスに貼付し、空容器以外の異物を投入しないよう呼び掛けています。
コカ・コーラシステムでは、学生や団体などと協働し、分別回収の精度を上げるリサイクルボックスのデザイン開発等にも取り組むことを検討しており、一般社団法人Think the Earthの山藤さまと実証実験の前に意見交換会を実施しました。山藤さまからは「企業と教育現場を結んだ新しい取り組みが世の中を変えるきっかけとなり、生徒たちの意欲や自信につながれば」とお話いただきました。
山藤 旅聞さま
新渡戸文化学園 教諭
一般社団法人Think the Earth
私たちは、パートナーと協働し、各地域の清掃活動を通じて「容器の2030年ビジョン」の達成を目指しています。
2019年11月18日、千葉県長生郡一宮町釣ヶ崎海岸など全国9ヵ所で社員総勢約750名が参加し、清掃活動を実施しました。
仙台(宮城)、霞ケ浦(茨城)、釣ヶ崎海岸(千葉)、渋谷(東京)、矢田川(愛知)、中ノ島~天満橋(大阪)、宮島(広島)、屋島 浦生海岸(香川)、貝塚(福岡)
梅田川清掃(宮城)、グリーンバードと協働開催(東京他)、ビーチクリーンアップinSUMA(兵庫)、ごみゼロ・クリーンウォーク広島(広島)、大山一斉清掃(鳥取)、妙の谷川清掃ボランティア活動(愛媛)、ラブアース・クリーンアップ(福岡)
日本のPETボトル回収率は約98%※以上と推計され、残り2%未満が回収されずに河川や海へ流出している可能性があると考えられます。そこで、日本財団と日本のコカ・コーラシステムがタッグを組み、回収できていない2%未満について、原因究明のための共同調査を開始しました。調査結果は業界全体にフィードバックされ、効果的な回収・河川や海への流出防止のための政策立案などに役立てられています。
※複数の自治体によるごみの実態調査をもとに、日本コカ・コーラが推計
製品のライフサイクルの各プロセスで発生する排出物は可能な限り回収やリサイクルを行い、環境負荷の低減を図っています。製造にともない発生する廃棄物の削減や在庫コントロールによる製品廃棄ロスの削減、空容器リサイクル率の向上、環境に優しい容器の採用など、さまざまなチャレンジを進めて持続可能な社会の発展に貢献します。
製造にともない発生する廃棄物の分別・リサイクルをすべての工場で推進し、継続してゼロエミッション(全17工場での廃棄物リサイクル率99%以上)を達成しています。中でも発生量の大部分を占めるコーヒーかす(リサイクル率99.88%)、茶かす(リサイクル率100%)は、肥料や飼料として非常に高い再資源化率を達成しています。
例えば蔵王工場で製造している「爽健美茶」の工程で排出された茶かすは、蔵王酪農センターのナチュラルチーズ製造過程で出た乳清などを混合し、「蔵王爽清牛」の飼料(エコフィード※)として生まれ変わっています。東海工場でも産官学共同で、コーヒーかす、茶かすの有効活用に関する研究を進めています 。
※食品残渣(ざんさ)を利用した家畜の飼料のこと。
飼料自給率向上の観点から農林水産省が積極的に推進している。
老朽化した自動販売機はすべて再資源化しています。
処理施設などにて、老朽化した自動販売機の解体・分別を行い、フロンガスの適正な回収を実施しています。
コカ・コーラシステムでは、製品パッケージは環境にやさしく、人にとっても使いやすくなければならないという考えのもと、「サスティナブル・パッケージ(持続可能な容器)」という世界共通のコンセプトで容器開発に取り組んでいます。
「使いやすさ」「環境対応」「FUN」の3拍子が揃ったパッケージが私達の目指す「サスティナブル・パッケージ(持続可能な容器)」です。
植物由来のパッケージ
プラントボトルは、サトウキビから砂糖を精製する過程で出来る副産物である糖蜜(廃糖蜜)を、PET樹脂の構成成分に転換して使用しています。
このプラントボトルの最大の利点として、既存のPETボトルリサイクル工場にて、100%リサイクルすることが可能です。
ペコらくボトル
「ペコらくボトル」はつぶしやすいだけではなく、「握りやすさ」「注ぎやすさ」も従来のPETボトルより上回ることに成功しました。
「ペコらくボトル」の重量は29g、角柱型のデザインを採用することによって、対角線方向に軽く力を入れるだけで簡単につぶすことができます。
ecoるボトル ラク持ち「森の水だより」
1.持つ部分の強度が3倍。握った時に変形しにくい
2.すっぽり指がはまるくぼみがあるので持ちやすい
3.持つ部分の胴周りが細く、小さな手でも握りやすい
4.コーナー部分のくびれが深く大きく、滑らず注ぎやすい
エアーボトル
2010年に「アクエリアス」の500mlPETボトルに採用されたボトルで、人間工学に基づいた設計で、握りやすくエアークッションのような弾力のある握り心地を実現しています。
グリップボトルとフィットボトル
グリップボトルは「コカ・コーラ」に採用されているボトルの形状で、ボトル中央のくぼみおよび独特の表面加工を施した、持ち運びやすさを意識した設計のボトルです。
フィットボトルは「爽健美茶」に導入されている、ボトルの握りやすさを考慮した設計のボトルです。
バブルボトル
「バブルボトル」とは炭酸の“泡の形”を表現したパッケージのネーミングです。
「FANTA」ならではのポップではじける楽しさを表現しています。
製品のライフサイクル、すなわち原材料の調達から生産・物流・保管・販売・回収やリサイクルを通じて環境負荷の低減を図ります。また、新製品の開発やサービスの導入、サプライヤーの選定等においても、環境負荷を考慮します。
豊かな水資源を次世代へ引き継ぐため、製造に使用する水の削減や適切な処理に努め、さらに地域社会との協働を通じた水資源保護に取り組みます。
気候変動の緩和に貢献するとともに、私たちの事業の持続的な成長につなげるため、事業全体にわたる温室効果ガス排出量を削減する施策に取り組みます。
資源が持続的に循環する社会を実現し、水やエネルギーなどを効率的に利用するため、適切な経営資源を投入します。
地域社会をはじめとするステークホルダーとのコミュニケーションを重視し、それぞれのニーズに応えることを目指し、常に周りから信頼され期待を上回る企業として行動します。
地域の方々、そして私たちの事業活動に関わるすべての人の環境意識を向上するため、さまざまな教育・活動の機会を提供します。また、環境保全や清掃活動等にも積極的に参加します。
常に先を見据え、環境目標を定期的かつ必要に応じて見直し、環境パフォーマンスの継続的向上に取り組みます。
法令・協定の遵守はもとより、The Coca-Cola Companyの求める、より厳しい自主基準を遵守します。
このポリシーは2018年1月1日から制定実施します。