地域社会発展への貢献

私たちの取り組み

  • 地域社会とのコミュニケーションを大切にしながら、持続可能な地域社会の発展や社会課題の解決に向けて取り組んでいきます。
CSV Goals
※別途記載のない限り、基準年は2015年、目標年は2025年
社会
  • 10%:社員のボランティア参加率
  • 100万人:コミュニティプログラム参加人数累計
ポリシー

ビジネスを通じた地域社会貢献

コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスグループは、地域社会が健全であることが持続的な事業活動の前提であるという考えのもと、地域に根差した社会貢献活動を幅広く展開しています。フードバンクを通じた支援活動、自治体との災害協定による飲料水の優先供給など、本業を通じ、私たちだからできる活動に取り組むことで、地域との絆を深め、ともに発展する関係を築いています。

自然災害への地域支援

大規模災害に備えて、販売エリア内で災害協定を締結(2021年末時点1,062団体)しています。これは、避難所などへの飲料水の優先的な供給や、特定の災害発生時に自動販売機内の製品を無料で提供するなど、緊急時に地域のみなさまの生活に欠かせない飲料水の確保を迅速にサポートすることを目的としています。
2019年は政府からの要請に応え、台風15号および19号により被災した千葉県と福島県へ製品を提供しました。その功績が称えられ、農林水産省より感謝状をいただきました。

フードバンクを通じた製品寄贈

当社は2016年から日本初のフードバンク団体であるセカンドハーベスト・ジャパン(公益財団法人日本フードバンク連盟加盟)や一般社団法人全国フードバンク推進協議会など24団体とパートナーシップを結び、各地域のフードバンク団体を通じて、子ども食堂ならびに各種福祉施設などに、定期的な飲料製品の寄贈を行っております。
フードバンクとは「食料銀行」を意味する言葉で、品質には問題がないにも関わらず処分される食品を、企業から寄付を受けて福祉施設や困っている人に届ける団体や活動のことを指しています。食品ロス削減推進法が施工されてから、より一層注目を集めています。
特に子ども食堂は、近年、家庭環境の変化を背景に軒数は年々増加傾向にあり、多様な環境におかれた子どもたちが食を共にすることで、孤食を防ぎ、食の楽しさを伝えるとともに、食育を受ける機会の創出や、多様性を尊重する社会風土醸成などの役割を担っています。このような製品寄贈がコカ·コーラ ボトラーズジャパングループの食品ロス低減につながるとともに、地域社会の課題解決に少しでも寄与できればという想いから活動を展開しています。

<製品寄贈実績>
・2016年 8,489ケース/2017年 26,758ケース/2018年 24,903ケース/2019年 9,585ケース/2020年 20,477ケース/2021年 11,063ケース/2022年 38,713ケース/2023年 35,443ケース

お礼のお手紙をたくさんいただいています

観光振興協定の締結

千葉県、神奈川県、埼玉県、京都府などの自治体と観光振興や地域振興を目的とした観光振興協定を締結しています。本協定に基づき、地域ごとに特色あるデザインの「コカ・コーラ」スリムボトル地域デザインを展開し、売上の一部を支援金として贈呈するなどの取り組みを進めています。

地域支援自販機の設置

販売エリア内の観光地や観光名所に独自のイラストを施した地域支援自販機の設置を推進しています。これらの支援自販機によるコカ・コーラ社製品の売上の一部がその地域の自治体やNPOなどに寄付され、地域活性やまちづくりなどの活動資金に充てられています。

全肢連との連携

CCBJHグループを含むコカ・コーラシステムでは、肢体不自由児・者の福祉の増進と、自立による社会参加を目的としてさまざまな事業を推進する一般社団法人全国肢体不自由児者父母の会連合会(全肢連)に対し、全肢連ステッカー付自動販売機の売上金の一部を活動費として寄付するなど、1980年より40年以上にわたり支援しています。

各地から届いたお礼の写真

えびの工場「令和2年緑化推進運動功労者 内閣総理大臣賞」受賞

CCBJIえびの工場(宮崎県えびの市)が、緑化の推進について顕著な功績のあった個人・団体に授与される「令和2年緑化推進運動功労者 内閣総理大臣賞」を受賞しました。
えびの工場は、南部九州エリアの重要な生産・物流拠点であるとともに、自然豊かな環境と調和した公園工場として、年間7万人以上の方々に工場見学を体験いただき、屋外の来場者を含めると15万人という多くのみなさまにお越しいただいています。また、工場の水源域において、えびの市や森林組合と協定を結び森林保全活動を実施し、水資源保護の推進も行っています。毎年4月に行われる「みどりの式典(内閣府主催)」における表彰式が、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止となったため、2020年11月に宮崎県庁にて開催された表彰伝達式にて受賞しました。

産学官民連携による地域協働プロジェクト

コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスグループでは、宮城県、福島県、三重県、宮崎県において、地域行政や教育機関、市民団体など産官学民連携のもと、若者たちが主体のワークショップや活動発表、表彰制度などさまざまな事業を通し、地域課題の解決に取り組む活動を支援しています。
また佐賀県では、鳥栖市長および市教育委員会、佐賀県県民環境部の後援のもと「市村自然塾 九州」を運営支援し、過疎化が進む地域の活性化やさまざまな教育問題等、社会課題解決に向けた活動を推進しています。

SDGsワークショップ「ミエミライ」

三重県、三重大学人文学部青木研究室、特定非営利活動法人Mブリッジ、当社の産学官民連携のもと、三重の幸せな未来を思い描きながら対話を通じて、魅力向上や課題解決のアイデアを考えるSDGsワークショップ「ミエミライ」を開催しています。

仙台若者SDGsアワード(宮城県)

宮城県仙台市と一般社団法人ワカツクと協働し、持続可能な社会の実現に向けて社会課題の解決に寄与する若者団体の優れた取り組みを表彰する「仙台若者SDGsアワード」を2017年より開催しています。
2022年度は6回目の開催となり、より多くの若者が活躍できる環境づくりを目指し、対象地域を宮城県内全域に拡げ、一次審査を通過した8団体が、11月にファイナリストとしてプレゼンテーションを行いました。

2022年度表彰式の様子

チャレンジインターンシップ事業(福島県)

2016年より、福島県、ふくしま地域活動団体サポートセンターと協働で「チャレンジインターンシップ事業」を開催しています。「若者の学び・体験支援」をテーマに、インターンシップを通して地域が抱える課題や福島の魅力を学び、未来のまちづくりを推進しています。

MIYAZAKI SDGs ACTION(宮崎県)

高校生、大学生、企業が世代と立場を超え、共通の「指標と言葉」を用いて、持続可能な経済と社会のあり方について学び・考える「MIYAZAKI SDGs ACTION」事業に協力しています。2022年度は宮崎県えびの市にある当社工場の社員と学生が連携し、コーヒー豆粕や茶粕の地域循環リサイクルに取り組みました。

市村自然塾 九州

佐賀県では、「生きる力を大地から学ぶ」を基本理念に掲げ、子どもたちの健全な育成を支援する市村自然塾 九州を20年以上にわたり、運営支援しています。自然豊かな環境の中で、農作業を中心とした自然体験活動や団体行動を通じ、生きていくうえでの大切なルールや知恵を自らの体験を通じて学び、主体性や創造性、協調性や自律など多くの資質を育む場を提供しています。市村自然塾は、文部科学省主催 青少年の体験活動推進企業表彰で「文部科学大臣賞」を受賞。他、社会貢献者表彰や佐賀さいこう賞表彰など、行政を含め各方面から高く評価されています。

コカ・コーラ教育・環境財団

コカ・コーラ教育・環境財団では、国際社会が求める青少年の育成、また地域社会を支える人材の育成に貢献することを目的に奨学支援事業を行っています。この事業は40年以上にわたり、経済上の理由により大学への進学が困難な状況にある学生を支援しています。2020年より大学進学者に加え、サステナビリティやSDGsの推進を目的に「地球・環境資源に係る学問」を研究する大学院進学者も新たに奨学生として採用しました。
※コカ・コーラ教育・環境財団奨学生は、毎年秋に各高等学校を通じて募集しています。

環境教育支援

公益財団法人 コカ・コーラ教育・環境財団では、地域に根ざした環境教育・環境保全活動を促進することを目的に「コカ・コーラ環境教育賞」を実施し、各地で行われている青少年による環境ボランティア活動を顕彰・支援しています。

地域へのSDGsセミナー開催

SDGsへの興味関心が高まるなか、SDGs達成を目指す当社の新たな取り組みとして、私たちのCSV活動を多くの方に知っていただくために、各種講演会への登壇や学校への出前授業を実施してきました。これからも新しい手法を創造しながら、地域のみなさまとのコミュニケーションに注力していきます。

豊洲市場での講演

東京都の豊洲市場で開催された「プラスチック資源循環促進、海洋プラスチックごみ対策の動向~豊洲市場で出来ること~」、をテーマとしたワークショップに招かれ、「コカ・コーラシステムが取り組むSDGs」について基調講演を行いました。当日はコカ・コーラシステムのサステナビリティフレームワークの重点課題、「ボトルtoボトル」の取り組みや課題について講演するとともに、市場関係者のみなさまと業種の壁を超えた活発な意見交換を行いました。

中学生に向けたオンラインセミナー

愛知県安城市立安城西中学校の生徒に向け、当社社員がPETボトルリサイクルの特別セミナーをオンラインで実施しました。このセミナーは、安城市から紹介を受け実現したもので、SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」、目標14「海の豊かさを守ろう」に重点を置いて学習を進めていた3年生に対し、当社の取り組みについてクイズを交え、わかりやすく説明しました。

中学生へのPETボトルリサイクル講座

滋賀県守山市立明富中学校の1年生への環境学習授業に、ベンディング滋賀支店の社員が講師として招かれ、守山市と当社の環境への取り組みや、PETボトルリサイクルについて授業を行いました。普段からSDGsや気候変動について学習している生徒のみなさんからは、「自分の行動が世界の活動につながっているとは知らなかった」「私もリサイクル100%に貢献したい!」などたくさんのメッセージをいただきました。

高校生へのSDGsセミナー

福岡県福岡市の学校法人東福岡学園では、東福岡自彊館中学校2年生の探求学習として「コカ・コーラの事例から学ぶSDGsの達成に私たちができること」をテーマに当社社員が講演を実施しました。東福岡学園と当社は、2020年8月、未来に向けて両者が共同し、持続可能でより良い世界を目指すアクションを起こしていくことを目的に、「SDGsへの取り組みについての共同宣言」を発表しています。

コミュニティに関する基本原則

私たちは、長年にわたり育んできた地域社会とのつながりを今後も深め、持続可能な未来に向けて社会とともに発展します。
皆さまに愛される企業として、これからも地域の活性化とともに、社会や地域のかかえる課題と向き合い、地域社会と当社グループとの共創価値(CSV)を実現します。

コミュニティに関するポリシー

私たちは、コミュニティに関する以下のポリシーに基づいて事業活動を行います。

  1. 共創価値(CSV)の実現
    当社ビジネスを通じて、営業活動や雇用の創出等による地域経済の活性化に貢献するとともに、地域社会の抱える課題を常に意識して各種支援に取り組むことで、共創価値(CSV)を創造します。
  2. 地域の皆さまとの対話
    地域社会のニーズに常に耳を傾け、諸活動を行います。活動に際しては、より多くのかつ幅広いステークホルダーとの対話の機会を心掛けます。
  3. 商品・サービスに関する情報発信
    「責任あるマーケティングポリシーおよびグローバルスクールビバレッジガイドライン」をはじめ、The Coca-Cola Companyの定める方針を理解するとともに、活動にあたっては、下記に述べるガイドラインに準拠します。
    • 私たちのミッション、ビジョン、バリューに沿ったものとする。
    • 支援の実施にあたっては、社員を含めより多数かつ多角的なステークホルダーへの告知ならびにその関与、参加を見込むことができ、社会と私たちとの共創価値(CSV)につながるものを目指す。
    • 人種、性別、肌の色、国籍もしくは社会的出自、宗教、年齢、障害、性的指向、性自認等に基づく差別を主張する組織・団体に対しては、いかなる支援も行わない。
    • 個人、ならびに特定の主義・信条を掲げる団体や結社・法人等への支援は、原則として行わない。
    • ※ 支援とは、「主催」「協賛」「後援」を総称するものとし、以下の定義に従う。
      主催
      私たちが主体となって、企画、実行および運営管理を行うもの
      協賛
      事業、活動、催し物等の趣旨に賛同し、資金面の援助を含め実行に際し能動的に協力するもの
      後援
      計画、事業、活動、催し物、法人、団体等の後ろ盾として協力するもの
      マーケティング
      マーケティングには、媒体を通じて一般に広められるすべての商業広告が含まれる。この媒体は、製品のプロモーションや消費者行動に影響を与えることを主な目的とするものであり、教育や公共広告等、主として非営利目的のコミュニケーションは含まない。
  4. 付則
    このポリシーは2018年1月1日から制定実施します。
    (2021年6月改定)