コーポレートブログ

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【6月は環境月間】私たちが取り組む環境保全の現在地

2025年6月11日

毎年6月は「環境月間」です。世界各地で環境保全への意識を高める啓発活動が行われています。コカ・コーラ ボトラーズジャパンでも、水や原材料などのかけがえのない資源を大切に使用し、サステナブルな社会を実現するためにさまざまな活動を行っています。このブログでは、当社が取り組んでいる、「循環型社会の実現に向けた容器とリサイクルの取り組み」「温室効果ガス(GHG)排出量削減に向けた取り組み」「持続可能な水資源の保全」について紹介します。

■ 循環型社会の実現に向けた容器とリサイクルの取り組み

「設計」および「パートナーとの連携による回収」の2つの柱を軸に国内における資源循環の促進に取り組んでいます。

設計

PET製品においては、旗艦製品「コカ・コーラ」をはじめとする3ブランド 35製品※に100%リサイクルPETボトルを採用しています。また、PETボトルのラベルをつけない、ラベルレス製品を展開しており、お客さまが使用済みPETボトルを分別する際のラベルをはがす手間を省くとともに、プラスチックの使用量の削減を図っています。缶製品においては、水平リサイクル「CAN to CAN」による100%リサイクルアルミ素材を使用した製品を展開し、「ジョージア 香るブラック」400mlなどの3製品を製造しています。※2024年の製造実績

パートナーとの連携による回収

着実な容器回収・リサイクルスキームの構築を目指し、回収した使用済みPETボトルを再原料化し、当社製品に活用する「ボトルtoボトル」 の取り組みにおいて、カスタマーや行政と連携しています。 2024年5月、LEGOLAND Japan合同会社、株式会社ダスキン、 日本コカ・コーラと「ボトルtoボトル」の協働を開始しました。 当社は、「レゴランド®・ジャパン・リゾート」内で排出され、ダスキンが分 別収集した使用済みPETボトルを原料とした製品の製造、販売を担い ます。また、日本コカ・コーラは施設利用者に対し、飲料容器の適切な 分別回収を促す動画を制作し、資源の循環利用の啓発などを担当し、 コカ・コーラシステムとして資源の循環利用を推進していきます。

ニュースリリース:日本コカ・コーラ、コカ・コーラ ボトラーズジャパン、レゴランドⓇ・ジャパン・リゾート、ダスキンが協働し「ボトル to ボトル」水平リサイクルの取り組みを拡大https://www.ccbji.co.jp/news/detail.php?id=1549

■「温室効果ガス(GHG)排出量削減に向けた取り組み」

当社は、事業の成長と同時に、パリ協定ならびに科学的根拠に基づく絶対的なGHG排出量削減目標に沿って、サプライチェーン全体のGHG排出量削減に取り組んでいます。

気候変動への取り組み目標

当社は、非財務目標「CSV Goals」に「2030年までにGHG排出量を 50%削減(スコープ1、2)、GHG排出量30%削減(スコープ3)(2015 年比)」「2050年までにGHG排出量実質ゼロの達成」を掲げ、取り組 みを進めています。

コカ・コーラ ボトラーズジャパンの主なGHG削減取り組み

広島工場にオンサイトPPAモデルによる 太陽光発電を導入

広島工場(広島県)において、オンサイトPPAモデルによる太陽光発 電設備を導入し、2024年9月より稼働を開始しました。当社工場で PPAモデルによる太陽光発電の導入は初となります。本設備の稼働 により発電される電気(再生可能エネルギー)を当社がPPA事業者よ り購入し、広島工場の製造ラインの電力として自家消費します。これ により、年間約110t相当のGHG排出量を削減する効果が見込まれ ます。 当社工場においては、これまで水力発電による電力の使用や、自然 エネルギーにより発電された電気であることを第三者機関が認証 するシステム「グリーン電力証書」の購入などを実施しました。今後 も、さらなる再生可能エネルギーの活用を推進して いきます。

太陽光発電設備(広島工場)

ニュースリリース:広島工場にオンサイトPPAモデルによる太陽光発電を導入https://www.ccbji.co.jp/news/detail.php?id=1589

■「持続可能な水資源の保全」

当社は、かけがえのない「水」を使用しビジネスを行う企業として、水の持続可能性を高めることを重要な責務であると考えています。製造に使用する水の削減や再利用、適切な管理に努めるとともに、 豊かな水資源を次世代へ引き継ぐため、地域社会と協働し、持続可能な水資源の保全に取り組んでいます。

水資源保全への取り組み目標と進捗

私たちは、「2030年までに水使用量 30%削減」および「2025年まで水源涵養率200%維持」の目標(とも に2015年比)を掲げ、水資源保全を推進しています。当社は、製品1Lを製造する際に使用する水(WUR: Water Use Ratio)の削減目標を設定しており、工場では自然の恵みである水をムダにすることがないよう、 水使用量を厳しく管理し、工場設備や製造プロセスを常に見直すことで改善を図っています。また、自然に還 す取り組みを進め、水源域の森林などが持続的に水を育み蓄える力をもち続けていけるよう、地域、専門家 の方々と協力して水資源保全に努めています。

コカ・コーラシステムの考える水の循環

私たちの工場では、水を「製造に使用する水」と「製品になる水」の大きく2つに分類し、適切に管理しています。 自然の水循環のなかで、私たちの事業活動を持続可能なものとするためには、流域全体の健全性を維持・向上させることが重要であり、製造過程における水使用量の削減(Reduce リデュース)、工場における排水管理 (Recycle リサイクル)、地域の水源の調査と保全(Replenish リプレニッシュ)を軸とした活動を展開しています。

工場における水使用量の削減―Reduce

私たちの工場では、コカ・コーラシステム独自のマネジメントシステム「KORE(コア)」の品質基準を遵守しながら、 製造時の水の効率的な利用を進めています。具体的には、節水に効果のある最新技術・設備の導入や、製造工程 において洗浄水や冷却水として使用した水を、回収・処理し、再度洗浄水や冷却水として循環利用しています。 このような取り組みにより、製品1Lを製造する際に使用する水(WUR:Water Use Ratio)は、2024年末時点で 3.09Lとなっており、水使用量の削減率は2015年比で23%と、着実に進捗しています。

工場における排水管理―Recycle

当社は、工場内で循環利用し役目を終えた水を、微生物を使った「活性汚泥法」などによって浄化し、水質汚濁防止法などの国内法で定められた水質基準と、「KORE(コア)」の基準を照らし合わせ、より厳しい基準を採用し管理しています。 当社は、厳正で適切に処理された排水がきれいな水として再循環できるよう、河川などへ放流することで、自然界 へ還しています。

地域の水源の調査と保全―Replenish

コカ・コーラシステムでは、専門機関の協力のもと、すべての工場の水源を科学的な調査を通じて特定し、水源の 脆弱性を評価したのち、水源保全計画を策定し見直しています。保全計画に基づき、災害対策や工場水源での涵養活動を実施しています。

Replenishの取り組み 

工場水源域での涵養活動 当社では、全17工場において、工場の水源域と特定された森林などで、土地の所有者や自治体、森林組合などと、 水資源保全を目的とした契約を締結し、涵養活動を通じて、豊かな水を育む健全な状態を保てるよう、取り組んで います。 当社が水資源保全の取り組みを本格的に開始したのは2006年です。現在では、全17工場の周辺の15の流域に おいて、27自治体を含む、61の団体とともに、水源涵養活動に取り組んでいます。

白州工場(山梨県)でのAWS取得

当社白州工場は、水資源の責任ある利用と管理(ウォーター・スチュワードシップ)の国際認証である AWS(Alliance for Water Stewardship)規格の「ゴールド認証」を2024年に取得しました。製造過程における 水使用量の削減や、全世界のコカ・コーラシステム共通の品質とオペレーション管理システム「KORE(コア)」に よる水質の管理に加え、周辺流域の水収支の把握、将来的に予測される影響や傾向のほか、製造過程で生じる 水利用について、流域におけるステークホルダーと連携したさまざまな取り組みが総合的に高く評価されました。 白州工場のAWS取得は、国内のコカ・コーラシステムにおいて初の事例となります。

ニュースリリース:コカ・コーラ ボトラーズジャパン白州工場、AWS規格のゴールド認証を取得https://www.ccbji.co.jp/news/detail.php?id=1629

環境保全に向けたコカ・コーラ ボトラーズジャパンの取り組みを実りあるものにするためには、協業する行政や事業者などのパートナーはもちろん、生活者のみなさまからのご協力を得ることも欠かせません。

日々の暮らしの中で環境負荷の低い製品を選んでいただくことや、PETボトルを正しい回収方法に沿って分別していただくことなども地球環境を大切にする取り組みにつながっています。幅広い理解と共感を得られるよう、私たちはこれからも環境保全に真剣に取り組み、その成果を発信していきます。

※記載された情報は、公開日現在のものです。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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