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【社員インタビュー】仕事×育児 両立のTips#3 男性社員の育児休業編

2022年11月25日

育休を取ったことで自分らしい働き方を発見

コカ・コーラ ボトラーズジャパングループは、ダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)の推進を、会社を継続的に発展させていくうえで必要不可欠な経営戦略として位置付けています。誰もが働きやすい環境を整え、それぞれのライフスタイルにあった柔軟な働き方の実現を目指して、さまざまな取り組みを行っています。
本インタビューでは「仕事と育児の両立」をテーマに、社員の声をお届けしています。今回は「男性の育休」についてお話しを聞きました。

---経歴と現在のお仕事について教えてください。

2010年に当時のコカ・コーラセントラルジャパンに入社しました。自動販売機のセールスパーソンを半年間経験し、営業企画に異動。現在に至るまで約12年間、会社や部署の変更はありましたが営業企画職に従事しています。入社当時は数年間営業の現場を経験してから他部署や他部門に異動、という方が普通だったので、同期と比べて経歴は少し特殊かもしれません。今はリテール&フード戦略企画課で、リテール・フード部門のKPIや予算の策定などを行っています。

---育休を取った期間は?

約8か月間です。ただ、1年間で申請していました。事前に申請した育児休業の期間を短縮するのは手続きが比較的簡単ですが、延長の場合は大変そうだったので、何があってもいいように長めに考えていましたね。実際に半年で復職しようと考えていたところ、予定より2か月延びたので申請しておいて良かったです。

---いつから育休を取得することを意識していたのでしょうか?

妊娠がわかったタイミングで上司に相談しましたが、その時は取得しようか迷っていました。考えが変化したきっかけは新型コロナウイルスの影響で在宅勤務に移行し、家族と過ごす時間が長くなったことです。また、一番上の子どもの時は会社の育児休暇制度を利用し3日の有給を取ったのみで、普段は帰りが遅くなることもあり育児にきちんと向き合っていませんでした。そのことに後悔している気持ちもありましたね。それで「家族の絆をもっと深めたい」という思いが強くなり、育休取得に対して前向きになりました。

漠然とした不安は具体化して解消

---育休取得することに関して、周りに相談は?

妻と上司に相談しました。取得することだけでなく、期間も決める必要があったので妻に思いを伝えたところ「2、3か月とか短い期間だったら取らなくていい。本気で育児や家事をやるために育休を取るなら、長期間取ってほしい」と正論が返ってきました。その時に短くても半年は取ろうと決めて、すぐに上司に話をしました。最初は驚いていましたね。というのも、今まで部下が育児休業を取ったことがなかったので、上司にとっても初めての経験で戸惑っていたそうです。決まってからは人事への書類確認など積極的に協力してくれました。

---育休に入るときに不安はありましたか?

やはり収入面と仕事面の2つには漠然とした不安がありました。収入面に関しては調べると、育児休業給付金や育休期間の社会保険料免除などを利用できることを知り、どれくらいカバーされるかが具体的にわかったので、不安は解消されました。仕事面は、上司に早めに相談することで業務分担や引き継ぎができ、心配はなくなりました。育休中の仕事の割り振りを行うのは上司となるので、早めに相談することは大切かと思います。

---ロールモデルや参考にしたものがあれば教えてください。

同期や同じチームの男性社員には育休を取った人がおらず、私が初めてでした。ネットで検索すると、育休経験した男性の例が結構あり、その中で「男女ともに認められている権利で、使う・使わないは個人の自由」という記事を読み、そういう考えで自分も育休を取ろうと思えましたね。

性別問わず育休の話ができる環境を

---周囲の反応は?

たまたま同じ時期に育休に入る女性社員からは「男性で育休を取るのは良いですね!」と声をかけてもらいました。こういう環境が広まるとお互いにもっと取りやすくなるかもしれませんね。男性社員に対しては仕事で長期不在にすることもあり、冷たい反応があるのでは…と心配していたのですが、「話を聞かせてほしい」とか「子どもが生まれたら取りたいと思うので教えてほしい」との声もあり、意外と興味を持っている人は多いと感じました。今後のキャリアとか業務で周りに負担をかけることとか不安はあったのですが、みなさん温かく、育休をポジティブに捉えてくれたので安心できました。今でもあの時受けた優しさは心に残っていますね。

---取得する際の申請手続きはいかがでしたか?

社内申請書では、産休に関する質問が前提にあるなど女性仕様になっており、記入に迷ったことがありました。人事の担当者に確認を取りながら記入したので、すぐに解決しましたが、今後は男性目線を取り入れたものがあると良いなと感じています。

自分自身のために育休取得を検討してほしい

---育休後の人生やキャリアにおける価値観の変化があれば教えてください。

随分変わりましたね。育休を取る前は仕事重視の考え方で、「休みをとってほしい」と家族に言われても断っていました。取った後は、ワーク・ライフ・バランスを重要視するようになりました。基本的なことですが有給休暇を全部使うとか、取り組みやすいところから始めて仕事と家庭の両立を叶えています。自分らしく働くことが自然になったような気がします。
また、この変化でキャリアアップできなくなった、遠のいたと感じることも全くないですね。育児を通して効率のいい時間の使い方を考えるようになったので、それが仕事にも活かせているかもしれません。業務は減らないので時間内に終わらせる工夫、例えば、重複する業務を洗い出して整理するなど、チームメンバーと相談し業務効率化に積極的に取り組んでいます。

---最後に育休取得を検討している男性社員にメッセージをお願いします。

新卒や中途で入社して年数が経ってない方だと育休を取りづらいことがあると思います。でも、今、目の前の仕事の状況だけではなく、もっと先の将来や家庭を自分の人生として考えてほしい。何が大事なのか、自分にとって最善の道を選んでもらいたいです。「若手だから」「他に取っている人がいないから」といった理由で周囲の反応を気にする必要はありません。ぜひ自分のために育休を検討してください。

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