コーポレートブログ

9月19日~28日はグローバル・ゴールズ・ウィーク(SDGs週間) ~コカ・コーラ ボトラーズジャパンのサステナビリティ活動~
2025年9月18日
毎年9月末の国連総会の会期と合わせた1週間は、持続可能な開発目標(SDGs)の推進と達成に向けて意識を高め、行動を喚起する「グローバル・ゴールズ・ウィーク(SDGs週間)」です。今年の「グローバル・ゴールズ・ウィーク」は9月19日~28日。コカ・コーラ ボトラーズジャパンがSDGs達成のために取り組んでいるサステナビリティ活動についてご紹介します。
当社は、「人」「自然環境」「地域社会」「基盤」の4つの枠組みにマテリアリティ(重要課題)を分類し、課題の解決に優先順位をつけて取り組んでいます。当社のマテリアリティはSDGsとの整合性を重視しており、マテリアリティに対する取り組みを通じて、SDGs達成への貢献も果たしていきます。

「人」
●多様性の尊重
ステークホルダーの多様なニーズに対応し、持続的な成長を遂げていくために多様な人材の育成に注力しています。また、さまざまなバックグラウンドや価値観を持つ社員一人ひとりが、能力を発揮できる職場環境の構築を進めています。
● DE&Iのステートメントとロゴマーク
DE&I(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)についての私たちの考え方や姿勢をすべてのステークホルダーのみなさまに伝わるメッセージとして発信すべく、2024年6月にDE&Iステートメントとロゴを策定しました。ロゴマーク「Be COLORFUL!」は多様性と包括性を象徴し、個々が持つ独自の色彩を大切にし、それらが集まってより豊かな絵を描くように、一人ひとりが自分らしく輝いている様子を表現しています。また、当社の持つ多様性を表現するため、当社の製品パッケージをイメージしたカラーを使用しました。「Be COLORFUL!」の「O」は7種類のシンボルに変化し、それぞれには以下のメッセージが込められています。

● 女性活躍推進のための取り組み
私たちは女性が活躍しやすい環境の整備に注力しています。フレキシブルワークやリモートワーク制度を導入しているほか、配偶者出産休暇制度の充実および休暇取得率の向上など全方位的な取り組みを展開しています。
また、女性管理職および管理職候補者育成のため、職責や階層に応じた育成プログラムを構築し、女性が管理職や経営陣として求められる視座やスキルを体系的に学ぶことができる仕組みを構築しています。2025年の女性管理職比率は、10%で、2030年までに20%に到達することを目指しています。
● LGBTQ+に関する正しい知識を社内に浸透させるための取り組み
私たちは、すべての社員がLGBTQ+に関する正しい知識を持ち、社内外を問わず差別のない、多様性が尊重される環境を醸成していけるよう、制度や仕組みの構築や啓発、LGBTQ+&ALLY(※)従業員ネットワークの発足などに積極的に取り組んでいます。
社内規程における配偶者の定義を改定し、パートナーの性別や婚姻関係の有無にかかわらず育児休暇や介護休暇などの福利厚生制度を利用できるようにしたほか、人権ポリシーの記載に「性自認または表現」を追加し、身体的な特徴だけでなく「こころ」や「らしさ」といった多様な性のあり方を包含した方針を打ち出しています。 また、2021年にはLGBTQ+相談窓口を開設し、当事者だけでなく上司や同僚がLGBTQ+に関する悩みや疑問を匿名で相談できる体制を構築しました。
(※)「同盟」や「味方」などを意味する英語「ally」が語源で、自分自身が性的マイノリティであるかどうかによらず、積極的にLGBTQ+を理解し、サポートする人
また、LGBTQ+にフォーカスを当てた社内イベントを定期的に開催しています。当社のLGBTQ+に関する施策を紹介したり、社外ゲストを招いて講演のほか社員とのクロストークセッションなどを実施することで、多くの社員の関心を集めています。
>その他「人」に関する取り組みは こちら
● 障がい者雇用の促進、日本代表パラアスリート・デフアスリートの活躍
当社は、障がいのある人材がそれぞれの強みを発揮して活躍できる就業環境の提供を目指しており、多彩な業務ポジションで、社員がそれぞれの障がいに合わせた特性や能力を発揮し活躍しています。また、現在陸上競技のパラアスリート1名、デフアスリート(聴覚障がいの競技)2名が在籍しています。2025年11月に日本で開催される「東京2025デフリンピック」には、在籍している2名ともに日本代表として出場を予定しています。ますますの活躍が期待されるとともに、彼らのチャレンジする姿は社員のエンゲージメント向上にもつながっています。
>東京2025デフリンピックについてはこちら
「自然環境」
● 容器&リサイクル(循環型社会)
当社は、「容器&リサイクル(循環型社会)」をマテリアリティの一つとして、「設計」と「パートナーとの連携による回収」の2つの柱を軸に、水平リサイクルの推進などを通じて、国内における資源循環の促進に取り組んでいます。
● パートナーとの連携による回収
着実な容器回収・リサイクルスキームの構築を目指し、回収した使用 済みPETボトルを再原料化し、当社製品に活用する「ボトルtoボトル」 の取り組みにおいて、カスタマーや行政と連携しています。 2024年5月、LEGOLAND Japan合同会社、株式会社ダスキン、 日本コカ・コーラと「ボトルtoボトル」の協働を開始しました。 当社は、「レゴランド®・ジャパン・リゾート」内で排出され、ダスキンが分 別収集した使用済みPETボトルを原料とした製品の製造、販売を担います。また、日本コカ・コーラは施設利用者に対し、飲料容器の適切な 分別回収を促す動画を制作し、資源の循環利用の啓発などを担当し、 コカ・コーラシステムとして資源の循環利用を推進していきます。

● 気候変動の緩和・適応
コカ・コーラシステムでは、環境負荷の削減と事業の成長を両立させることが企業における持続的成長の基本要件であるとの考えのもと、取り組みを推進しています。当社は、非財務目標「CSV Goals」に「 2030年までにGHG排出量を50%削減(スコープ1、2)、GHG排出量30%削減(スコープ3)(2015年比)」「2050年までにGHG排出量実質ゼロの達成」を掲げ、調達部門、製造部門、物流・輸送部門、販売部門までを網羅した事業全体でのGHG排出量削減の施策に取り組んでいます。
また、廃棄物管理やリサイクルの推進はもちろんのこと、オフィスや製造工場、セールスセンターなどすべての事業拠点において法令遵守と環境負荷低減を目標に掲げ、ISO14001の運用を行っています。

● 水資源の保全
当社は、かけがえのない「水」を使用しビジネスを行う企業として、水の持続可能性を高めることを重要な責務であると考えています。製造に使用する水の削減や再利用、適切な管理に努めるとともに、豊かな水資源を次世代へ引き継ぐため、地域社会と協働し、持続可能な水資源の保全に取り組んでいます。
● コカ・コーラシステムの考える水の循環
コカ・コーラシステムでは、工場で使用する源水を保全するために日本コカ・コーラが定めるKORE※²およびWMP※³ガイドラインに基づき、定期的に源水の脆弱性を評価し、源水保全計画を策定しています。そして同計画のもと、製造過程における水使用量の削減(Reduce)、製造過程で使用する水の再利用(Recycle)、水源域の水源涵養※(Replenish)を軸とした活動を展開しています。
私たちの工場では、水を「製造に使用する水」と「製品になる水」の大きく2つに分類し、適切に管理しています。自然の水循環のなかで、私たちの事業活動を持続可能なものとするためには、流域全体の健全性を維持・向上させることが重要であり、製造過程における水使用量の削減(Reduce リデュース)、工場における排水管理(Recycle リサイクル)、地域の水源の調査と保全(Replenish リプレニッシュ)を軸とした活動を展開しています。
※¹ 最終製品に使用した水の100%以上を自然と地域社会に還元する取り組み
※² コカ・コーラシステム独自のマネジメントシステム
※³ 水管理計画(Water Management Plan)

● 持続可能な生物資源の保全
コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスグループの環境ポリシーでは、私たちの事業活動に欠かせない水を含めた自然資源を有効活用し、地球環境を持続可能な形で次の世代へ引き継いでいくことが重要な使命であると定めています。
水を使用するビジネスを行う当社にとって、森林、草原、その他の水源域及び生態系を保全していくことは必要不可欠です。私たちは、「CSV Goals」の一環として、水源涵養率の維持や水使用量の削減・効率化を目標とし、優先地域における水の保全・還元を進めることで、生物多様性の保全に取り組んでいます。
17工場すべての水源域において、地域の森林組合などと協定を締結し、森林の持つ多面的機能を最大限に発揮するため、長期的かつ継続的に活動を行っています。2022年にはTNFDフォーラムに参画し、工場周辺流域における生物多様性への影響の評価をスタートしました。
重要な生物多様性のある地域においては、外部専門家の指導に基づき、環境的影響の調査を進めており、今後はリスクの回避、最小化に取り組み、結果のモニタリング、開示を進めてまいります。
>その他「自然環境」に関する取り組みは こちら
「地域社会」
● ビジネスを通じた地域社会貢献
コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスグループは、地域社会が健全であることが持続的な事業活動の前提であるという考えのもと、地域に根差した社会貢献活動を幅広く展開しています。フードバンクを通じた支援活動、自治体との災害協定による飲料水の優先供給など、本業を通じ、私たちだからできる活動に取り組むことで、地域との絆を深め、ともに発展する関係を築いています。
● フードバンクを通じた製品寄贈
当社は2016年から日本初のフードバンク団体であるセカンドハーベスト・ジャパン(公益財団法人日本フードバンク連盟加盟)や一般社団法人全国フードバンク推進協議会など26団体とパートナーシップを結び、各地域のフードバンク団体を通じて、子ども食堂ならびに各種福祉施設などに、定期的な飲料製品の寄贈を行っております。製品寄贈がコカ·コーラ ボトラーズジャパングループの食品ロス低減につながるとともに、地域社会の課題解決に少しでも寄与できればという想いから活動を展開しています。
<製品寄贈実績>
2016年 8,489ケース/2017年 26,758ケース/2018年 24,903ケース/2019年 9,585ケース/2020年 20,477ケース/2021年 11,063ケース/2022年 38,713ケース/2023年 35,443ケース/2024年 33,058ケース


● 工場見学
当社は、工場見学をお客さまやお得意さまをはじめとするあらゆるステークホルダーのみなさまとのダイレクトコミュニケーションの場と位置づけており、国内17工場のうち、蔵王工場(宮城県)、多摩工場(東京都)、東海工場(愛知県)、京都工場(京都府)、広島工場(広島県)、えびの工場(宮崎県)の6工場に見学施設を有しています。みなさまに信頼されるパートナーを目指し、工場見学を通じてコカ・コーラ社製品の製造工程や高い品質を保つための厳しい管理基準、環境や地域における取り組みなどをわかりやすくお伝えしています。

>その他「地域社会」に関する取り組みは こちら
SDGs達成のためには、あらゆるステークホルダーとの協働が不可欠です。今回紹介した事例以外にも、私たちは共創価値に向け、多くの課題解決に取り組んでいます。「グローバル・ゴールズ・ウィーク(SDGs週間)」に、私たちと一緒に身近なサスティナブルについて考えてみませんか。
当社の取り組み詳細は「統合報告書2025」をご覧ください。
https://www.ccbj-holdings.com/ir/library/annual.php
※記載された情報は、公開日現在のものです。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。