コーポレートブログ

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ブルボンヌさんとともにオリジナルステッカーを通じて LGBTQ+への理解を促進する 4社協働イベントを開催

2025年7月11日

LGBTQ+

当社では株式会社ファミリーマートとのSDGs(持続可能な開発目標)の分野における連携・協力事業推進の一環として、2023年よりDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)分野における協業を開始し、LGBTQ+について学び・サポートする「アライ」を中心にさまざまな取り組みを進めています。

2025年6月には「プライド月間」にあわせ、ファミリーマートおよび株式会社チェリオジャパン、クリート株式会社と共同で「We are “Rainbow”」をテーマとしたキャンペーンを企画。6月3日から16日の間に、ファミリーマート店舗で「コカ·コーラ500ml PET」または「コカ·コーラゼロ500ml PET」の1本購入につき、オリジナルステッカーを1枚プレゼントしました。

このオリジナルステッカーのデザインは、両社のアライメンバーが女装パフォーマーのブルボンヌさんを交えて意見交換を重ねて作成された複数の候補の中から、それぞれの社員が参加した投票によって最終的に決定したもの。(※1)

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制作したオリジナルステッカー

6月3日にはファミリーマート 晴海センタービル店において、ブルボンヌさんを迎え、お客さまへ直接ステッカーを配布しました。デザインに込めた思いや、「We are “Rainbow”」キャンペーンへの抱負も語られた、当日の模様をご紹介します。

アライの思いがステッカーに。お客さまへブルボンヌさんが手渡しで配布

6月3日、東京湾岸エリアに位置するファミリーマート 晴海センタービル店では、入り口近くのプロモーションエンド棚に色とりどりの製品が並びました。

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飲料コーナーのコカ·コーラ製品のすぐそばには、制作したばかりのオリジナルステッカーが。

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当日はあいにくの雨模様となりましたが、近くのオフィスで働く方が絶え間なく来店。普段よく行く店舗にブルボンヌさんの姿を見つけ、多くのお客さまが驚いた表情を見せました。

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ご来店した方にステッカーを配るブルボンヌさん
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ステッカーが多くのお客さまの手に渡りました

店内を走るお掃除ロボットも、この日は「We are “Rainbow”」な装いに。旗をひるがえしながら角を曲がる姿に、お客さまもほっこりした笑顔を向けました。

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店内のお掃除ロボット

当事者に勇気を届け、多くの人に気づきをもたらす「レインボーカラー」

配布イベントに続いて各社の代表者とブルボンヌさんが登壇。We are ”Rainbow”企画の概要を説明するとともに、メディアからの質問に答えました。当社からは人材&組織開発部の 林真伸が参加しました。

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冒頭では、ファミリーマート サステナビリティ推進部の土濃塚友李さんが企画の趣旨を説明。同社ではさまざまな機会を通じてLGBTQへの理解を進め、社員一人ひとりの多様性を推進するとともに、LGBTQの理解者・支援者であるアライの輪を広げて「すべての人が自分らしく活躍できる社会をつくる」ことを目指しています。2021年からはレインボーデザインを通じて「多様な性への理解」を促進する取り組みを進めてきました。

ファミリーマート サステナビリティ推進部の大橋結実子さんは「2025年は6月のプライド月間に合わせ、”ファミチキリボン”をモチーフにしたレインボーカラーのロゴを新たにデザインしました。多様性を受け入れる前向きさを表したロゴを使用し、商品を通じて、企業の垣根を超えた取り組みを進めていきたいと考えています」と話しました。

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このロゴは、チェリオジャパンの「ライフガード500PET(レインボーデザイン)」や、クリート社の「レインボーキューブグミ」のパッケージにも使われ、ファミリーマート限定商品として販売されています。チェリオジャパンからは「業界の垣根を超えてLGBTQの理解者・支援者であるアライの輪を広げる活動に共感している」というコメントが寄せられ、クリート 商品開発部の佐藤飛鳥さんは、「本企画を通じて、LGBTQへの理解促進に向けた取り組みを加速させたい」とコメントしました。

当社においては、2024年10月にもブルボンヌさんを招き、ファミリーマートと共同でアライ活動の輪を広げるためのロゴデザインを考案するイベントを開催しています。当社の林は「アライ活動に取り組んでいる従業員の発案によって、思いの込もったロゴデザインが生まれた」と紹介しました。

「イベントではブルボンヌさんを交えて今回のロゴデザインやキャンペーン企画案を議論しました。最終的には約30のデザイン案に絞られ、ブルボンヌさんと両社約2600名の従業員の投票によってロゴデザインを決定。『人の足』をレインボーカラーで表現し、「一歩を踏み出そう」という想いを込めたロゴが誕生しました」(林)

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こうした活動を振り返りながら、ブルボンヌさんは「さまざまな業種の企業が、1つのテーマに向かって垣根を超えて協力していることに深く感銘を受けている」と語ります。

「私は18歳で上京してから、当事者の1人としてLGBTQ+への理解を促進する活動に関わってきました。それから35年間、ずっと日本の変化を見つめてきて、『ついにここまで来たんだ』と感慨深い思いです。

仕事や生活など、私たちの日常の中では、『男か女か』『白か黒か』といったモノトーンの会話になりがちです。レインボーデザインのカラフルな商品を提供することによって、世界にはいろいろな人がいて、ともに協力し合いながら生きているという事実を改めて伝えられるのではないでしょうか」(ブルボンヌさん)

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さらにブルボンヌさんは、LGBTQ+の当事者ではない人にとって、今回の企画は大きな意味を持っていると強調しました。

「レインボーカラーのデザインに触れて、自分自身はこのテーマについてこれまでどう考えていたのか、振り返るきっかけにしていただけたらと思っています。『どうしてこの時期に、こうした商品が出ているんだろう』といった些細な疑問をきっかけに調べてもらうのもいいですよね。柔らかく、でも根底には思いの詰まった、素晴らしいキャンペーンだと感じています」(ブルボンヌさん)

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続くメディアとの質疑応答では、「今回の企画は企業活動にとってどのような意義を持っているのか」を問う場面もありました。

ファミリーマートの大橋さんは「誰もがいきいきと、自分らしく活躍できる企業だからこそ
イノベーションが生まれるのではないか」と指摘。当社の林は「コカ·コーラ ボトラーズジャパンは重要な経営戦略の一つとしてDE&Iを推進しており、今後も方針は変わらない」と説明しました。

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加えてブルボンヌさんは、当事者の視点から「勇気を届ける意義」を伝えました。

「コンビニは私たちの日常生活に寄り添ってくれている身近なパートナー。その店舗に並ぶ商品を通じて当事者は、『さまざまな企業が自分たちのことを考えてくれているんだ』『自分の存在を認めてくれているんだ』と、大きな勇気を得られるはずです」(ブルボンヌさん)

一方、ブルボンヌさんからは「日本企業のダイバーシティ推進の活動を見ていると、推進者の多くは女性」という指摘も。

「ストレートの男性たちもふんわりと課題意識を持っているかもしれませんが、まだまだ『男性性』にとらわれ、発想をアップデートできていない人も多いのではないでしょうか。今後もより多くの人へ認知を広げ、活動への参加を促していかなければいけないと思います」(ブルボンヌさん)

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イベントを通じて抱いた共感。まずは一歩踏み出すことが大切

オリジナルステッカーのデザインは、2024年10月からブルボンヌ氏と両社のアライ社員が意見交換を重ね、発信したいメッセージや、そのイメージとなるモチーフを検討し完成させたもの。

デザイン発案者である当社社員は「アライになっても何も出来ていないと不甲斐なさを感じてきましたが、この企画を通してみんな同じことを思っていたのだなと知ることができました。まずは『アライになる』と一歩踏み出してみることが大切だと感じたことから、その思いがマークになればいいなと思い、デザインしました」と話しました。

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デザイン発案者の鈴木綾子

これまでDE&I分野において、「多様性をちからに」のスローガンのもと「女性活躍」や「LGBTQ+」をテーマに協働イベントを計6回開催してきた当社とファミリーマート。2023年は「知る」をコンセプトに、両社のアライ社員を増やす社内イベントを、2024年は「動く」をコンセプトとし、アライ社員自らが考え、行動することを目的とした活動を展開しています。2025年は、「動く+広める」をコンセプトにさらなる連携を深めており、今後は「障がい者活躍」等のテーマにおいても連携を深めてまいります。

「We are ”Rainbow”」をテーマに、企業の垣根を超えて多くの方々と手を取り合うことができた本キャンペーン。当社はこれからもDE&Iの取り組みを進め、幅広いコラボレーションを通じて社会へ発信していきたいと考えています。

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※1 https://www.ccbji.co.jp/blog/coming_out/

※記載された情報は、公開日現在のものです。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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